2011年07月24日
グレン伝説 其の六
二人で海外出張の帰り道。
成田の入国審査場で、日本人パスポートレーンと外国人パスポートレーンにそれぞれ別れ、入国審査を受け、自分の荷物をピックアップしたら、税関をそれぞれ出て、外で落ち合い、一緒に車で帰る約束をして別れた。
そして、税関を出てグレンを待っていたのだが、待てども暮らせども出て来ない。携帯も繋がらない。最初はイラっとしていたが、一時間経っても、二時間経っても出て来ないので、さすがに『これはマズイ。なんかあった。入国審査で捕まったのか!?マジでヤバい。』と思い、空港関係者に『うちのスタッフが、入国審査場でトラブルがあったに違いないので、なんとかして助けたいので、なんとかして下さい。うちの大切なスタッフなんです。本当にいいやつなんです。なんとか、入国させてやって下さい。お願いします。』と頭を下げまくって、入国審査場に問い合わせてもらっても、それらしい人間が、何か問題があった記録は無いと言う。正直な話し、あれほどパニックになったことは、後にも先にもなかった。
途方に暮れて、グレンの奥さんに現状を報告し、グレンの身の上に起こってしまった事実を詫びようと思い、グレンの家の電話番号を震える指でまわした。
『はい、グレンです。あっ、JRさん、お疲れ様っす。もう家に着いて、嫁とリラックスしてます。』
生まれてはじめて、本物の殺意が沸いたのを自覚した。
成田の入国審査場で、日本人パスポートレーンと外国人パスポートレーンにそれぞれ別れ、入国審査を受け、自分の荷物をピックアップしたら、税関をそれぞれ出て、外で落ち合い、一緒に車で帰る約束をして別れた。
そして、税関を出てグレンを待っていたのだが、待てども暮らせども出て来ない。携帯も繋がらない。最初はイラっとしていたが、一時間経っても、二時間経っても出て来ないので、さすがに『これはマズイ。なんかあった。入国審査で捕まったのか!?マジでヤバい。』と思い、空港関係者に『うちのスタッフが、入国審査場でトラブルがあったに違いないので、なんとかして助けたいので、なんとかして下さい。うちの大切なスタッフなんです。本当にいいやつなんです。なんとか、入国させてやって下さい。お願いします。』と頭を下げまくって、入国審査場に問い合わせてもらっても、それらしい人間が、何か問題があった記録は無いと言う。正直な話し、あれほどパニックになったことは、後にも先にもなかった。
途方に暮れて、グレンの奥さんに現状を報告し、グレンの身の上に起こってしまった事実を詫びようと思い、グレンの家の電話番号を震える指でまわした。
『はい、グレンです。あっ、JRさん、お疲れ様っす。もう家に着いて、嫁とリラックスしてます。』
生まれてはじめて、本物の殺意が沸いたのを自覚した。
Posted by とんがり山 Deluxe at 16:39│Comments(3)
│なんでやねん!?
この記事へのコメント
スゴすぎ(>_<)
Posted by gan at 2011年07月24日 18:32
出来の悪い子ほどカワイイというか。
いなくなるのは、寂しいねえ。
いなくなるのは、寂しいねえ。
Posted by み at 2011年07月25日 15:54
本当に寂しくなる(涙)。
Posted by とんがり山 Deluxe at 2011年07月26日 16:43